回路全体の電圧を求めよう!
オームの法則の応用問題にチャレンジ!
今回のオンライン授業動画です。
<問題>
次の図は,電源,スイッチ,電流計,抵抗4個を使った直列回路と並列回路である。
R1は30Ω,R2は10Ω,R3は5Ω,R4は20Ωである。
どちらの回路の電流計も0.4Aであるとき,次の問いに答えなさい。
(1) 直列回路の電源の電圧を求めなさい。
(2) 並列回路の電源の電圧を求めなさい。
解答解説はこちら!
(1)16Ⅴ
直列回路だから,一本道に流れる電流値はどこも等しく0.4Aですね。
まずは,抵抗R1と抵抗R2に加わる電圧を求めていこう!
電圧 = 抵抗 × 電流 で求められるから,各抵抗に加わる電圧は計算できますね。
直列回路では,電源の電圧は各抵抗に加わる電圧の和で求められるので,答えは16Vになります。
(2) 1.6V
求め方①
各抵抗に加わる電圧を求めたいのですが,抵抗R3とR4に流れる電流値がわからない状態ですので困っています。
全体の電流値は0.4Aなんですけどね・・・。
そこで,抵抗R3と抵抗R4を合わせた全体の抵抗Rを求めてみましょう。
\(\displaystyle \frac{1}{R}=\frac{1}{R3}+\frac{1}{R4}\) で求められます。
全体の抵抗Rは4Ωです。
全体の抵抗が4Ω,全体の電流が0.4Aということで,全体の電圧である電源電圧を求められます。
電源電圧 = 抵抗 × 電流
= 4 × 0.4
= 1.6V
求め方②
並列回路では,各抵抗に加わる電圧は電源に等しくなります。
電源の電圧を\(x\)にして考えていきましょう。
電源の電圧\(x\)Vとすると,並列回路だから
抵抗R3も\(x\)V,抵抗R4にも\(x\)Vが加わることになります。
次に,各抵抗に流れる電流値を求める式を作りましょう。全体で0.4A流れるというかたちで方程式を組みます。
抵抗R3の電流値 + 抵抗R4の電流値 = 全体の電流 0.4A
\(\displaystyle \frac{x}{5}+\frac{x}{20}=0.4\) 両辺に20をかけよう
\(\displaystyle 4x+x=8\)
\(\displaystyle 5x=8\)
\(\displaystyle x=1.6\)V
生徒さんと一緒に進めています。
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