オームの法則のグラフ問題4 電力・発熱量
グラフを効率よく使える問題にチャレンジ!
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<問題>
2種類の電熱線a,bにそれぞれ電圧を加えて,流れた電流値を測定した。
次のグラフはその実験結果である。次の問いに答えなさい。
(1) 電熱線a,bを使って直列回路にした。回路全体の電流が200mAのとき,回路全体の電圧を求めなさい。
(2) 電熱線a,bを使って並列回路にした。電源電圧3Vのとき,回路全体の電流値は何Aか。
(3) 電熱線aに300mAの電流を5分間流した。このときの発熱量は何Jか。
(4) 電熱線a,bにそれぞれ6Ⅴの電圧を加えて,10分間電流を流した。電熱線aの発熱量(J)は,電熱線bの何倍か。
解答解説はこちら!
(1) 8V
電熱線a,bの抵抗を求めていくやり方もあるけど,グラフを使うと楽に求められます。
直列回路では電流がどこも等しいので,200mAのところを見れば,加わる電圧値もわかるようになっています。
答えは,2+6=8V
(2) 0.4mA
電熱線a,bの抵抗を求めていくやり方もあるけど,グラフを使うと楽に求められます。
並列回路では電圧は電源に等しいので,3Ⅴのところを見れば,流れる電流値もわかるようになっています。
答えは,300+100=400mA=0.4Aです。
(3) 270J
電熱線aに300mAの電流が流れているとき,グラフから3Vの電圧が加わることがわかりますね。
発熱量(J)=電力×時間(秒)で求められます。よって
0.3A×3V×5分×60=270J
(4) 3倍
単純に,流れる電流だけ3倍になっているから3倍!でもOKです。
ちゃんと計算すると,
発熱量(J)=電力×時間(秒)により,
電熱線aの発熱量(J) = 0.6A × 6V × 10分 × 60
=2160J
電熱線bの発熱量(J) = 0.2A × 6V × 10分 × 60
=720J
ここからも,電熱線aの発熱量は,電熱線bの発熱量の3倍だとわかりますね。
生徒さんと一緒に進めています。
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