テストによく出る東北地方クイズ② 稲作のくふう
東北地方はお米の産地
東北地方はお米をたくさん作っています。
あきたこまち,ひとめぼれ,はえぬき,などなど。
みなさんも聞いたことがあると思います。
特に優れた品種が登録されたお米を
「銘柄米(めいがらまい)」
といいます。
ご飯はおいしいね!
みんなもパンじゃなくてお米食べようね!
(重要)
銘柄米が開発された理由がテストに出る!
どうせ食べるならおいしいお米を食べたい!
でも,なぜ銘柄米がこんなにたくさん開発されたのでしょうか。
① 「冷害」への対策!
東北地方って,稲が成長しやすい夏の時期に,たまに異常に冷え込む年があって。
その年は農作物が育たなくて収穫量が極端に減ってしまう!…なんてときがあるのです。
自然だからね,仕方ないんですけども。
夏の時期,東北地方に吹く冷たい北東の風。
「やませ」といいます。
北からの寒流(冷たい!)の親潮に乗ってきます。
<銘柄米が開発された理由①>
夏に吹く冷たい北東の風「やませ」によって,
稲が育たなくなってしまう「冷害」対策のため。
冷害に強い,よりおいしいお米作りをするようになったのです。
一応,昔ながらの冷害対策として
水田に水を深く張って,保温効果を高める方法があるよ!
現代は,気温や稲の生育状況を管理して冷害に備える情報システムを利用する農家もいるよ!
② お米よりパン&麺の食文化になってしまった!
1970年代になると,日本人の食文化が変わってきて。
お米中心から,パンとか麺とか増えてきました。
みんなもパンとか麺類大好きですよね。私もです。
お米の消費量が減ってしまって,お米が余るようになってしまったのです。
お米が売れなくて,農家の方々が困ってしまいました。
そこで政府は,お米の生産量を減らす「減反政策(げんたんせいさく)」を始めました。
あれれ?
お米が余ったら安く売りきればいいじゃん!と思ったそこのキミ!
安売りするとね・・・消費者は喜ぶけど,農家の利益は減るわけで。
結局,農家は困ったままなんです。
安売りするときしか買われなくなって,米を売るためにはどんどん安くするしかなくて。
そしたら,誰が苦労してまで利益の出ないお米を作り続けてくれるのでしょうか。
だから,
パンよりもおいしい!
麺類よりもおいしい!
「冷害」にも強い!
高くても売れる!(重要)
そんなブランド力のある,
おいしい「銘柄米」作りを目指す必要があったのです。
<銘柄米が開発された理由②>
日本人の食文化の変化によって,お米が余るようになってしまったから!
みんなもお米食べようね。(重要)
「冷害」をむしろ活かしていく強さ
そもそも,東北地方って冬寒いです。
稲作では冷害で悩んできたけども,それ以外ではうまくやってることもあって。
例えば,東北地方は「寒さに強い」そばや小麦の生産がさかんです。
岩手県の「わんこそば」とか!
秋田県の「稲庭(いなにわ)うどん」とか!
他にも,寒いなら土の中で育てればいいじゃん!
というわけで。
青森県ではにんにく,ごぼう,ながいも,などの根菜類をたくさん作っています。
稲作に注目すると冷害は困ったものですが,自然とはうまく付き合いたいものです。
東北地方の農業は,厳しい自然環境に対して努力と工夫で乗り越えてきたのです。