北海道の農業クイズ! 日本の食料庫だ☆
北海道の農業は日本トップクラス
主に,稲作の地域,畑作の地域,酪農の地域にわかれています。
それぞれテストによく出ます。
正解はこちら!
石狩平野は稲作,十勝平野は畑作,根釧台地は酪農です。
昔の北海道は栽培に不向きだった!
北海道といえば,農業で有名ですが。
実は昔はそんなことなくて。
土の栄養がすくない湿地,いわゆる泥炭地(でいたんち)でした。
農業に不向きだったのです。
明治時代のはじめ頃,
開拓使(かいたくし)という開拓のための役所が札幌に置かれました。
次に,大自然を切り開くために全国各地から屯田兵(とんでんへい)を集めました。
開拓民たちは,原生林を切り倒し,
泥炭地の水はけを良くするために排水路を掘ったり。
客土(きゃくど)といって,良い土を他の場所から運びました。
北海道の広大な土地を,農業に適する土地に少しずつ変えていったのです。
その成果が今の北海道!
それでは,石狩平野から。
有名なお米の品種もチェック!
「ななつぼし」,「ゆめぴりか」なんて有名です。
続いて,十勝平野は畑作で有名です。
輪作(りんさく)をやってます。
野菜って,同じものを同じ場所で栽培し続けると,
採れる量が減ってしまったり,病気になりやすかったりします。
連作障害(れんさくしょうがい)と言います。
どう頑張っても,土の中の特定の栄養分だけ不足してしまうみたいなんです。
そこで,場所をチェンジしながら栽培していきます。
これを輪作といいます。
学校でいえば,クラスの席替えだよ!
席替え,重要だよね!
画像の畑をご覧ください。
列で色が違っています。ローテーションしてるんです。
さて,もう1つ。
ちょっと聞きなれないのが
「てんさい」という野菜。
実は砂糖の原料です。甘いよ!
甜菜糖(てんさいとう)と書きます。
カブのような見た目。
国内ではほぼ北海道で作られています。
画像は,我が家にあった「てんさい糖」です。
自然な甘さでおいしい砂糖だよ!
スーパーに売っているから探してみてね!
続いて根釧台地。
ここでは酪農をしています。
牛乳やチーズなど,乳製品を大量生産しています。
「牛」さんがたくさんいます。
<実力テスト対策>
Q.なぜ根釧台地では酪農なのか?
根釧台地は,夏でも濃霧が発生して気温が上がらず,
農業に向いていなかったのです。
(そもそも北海道自体,昔は農業に向いてなかったけどね!)
でも,農業ができないからといって,
酪農が選ばれた理由には不十分ですよね。
畑作・稲作以外なら何でもいいわけで。
根釧台地の活用として「酪農」が選ばれたのはなぜなのか。
それは。
広い土地と冷涼な気候は,牛にとっては生活環境が良かったこと,
寒い地域でも牛が食べる牧草は栽培できたことが決め手になりました。
ぶっちゃけた話,北海道と牛さんは相性良かったんです。
まとめますと。
Q.なぜ根釧台地では酪農で有名なの?
こたえ
広い土地と冷涼な気候は酪農に最適だったため。
ちなみに,夏に気温が上がらなくて
農作物が被害を受ける自然災害を冷害(れいがい)といいます。
<実力テスト対策 その2>
Q.根釧台地では,なぜ夏に濃霧が発生しやすいのか?
正直,ここまで対策する必要はないかもしれません。
でも知っていたら心強いでしょう。
理解も深まります。
根釧台地の夏の濃霧は,簡単に言えば,
海流と季節風の影響です。
海の水はもともと冷たいけれど,
比較的冷たい海水が北から来ています。(親潮)
南の赤道付近からは,比較的温かい海水の流れがきます。(黒潮)
夏になると,南から北へ季節風が吹きます。
黒潮で運ばれる,比較的温かくて湿った空気は
季節風に乗ります。
それが今度は親潮の流れにあたって冷やされて。
ちょうど根釧台地あたりで濃い霧になるんです。
例えば,お風呂上がりってモクモクしますね!
あんな感じであたたかい空気がかなり冷やされるとモクモクし始めます。
そりゃあもう,光も視界も悪くなるくらいにね。
というわけで,
夏野菜が採れる夏の時期に,濃霧のせいで気温が上がらないので
根釧台地では農業は不利だったのです。
Q.根釧台地では,なぜ夏に濃霧が発生しやすいのか?
こたえ
あたたかく湿った季節風が寒流の親潮に冷やされるから。
ちなみに,空気が冷やされて霧にまでなっちゃうのはココくらい。
日本のなかで,北海道は亜寒帯ですからね。
根釧台地の濃霧と東北地方のやませの違い
東北地方にも
「やませ」と呼ばれる冷害がありますが
濃霧とまではならず,冷たい風が吹きます。
多少霧にはなるとは思いますが。
親潮によって冷やされた風(やませ)が吹くので,夏は気温が上がりにくい。
これが東北地方の冷害。
北海道レベルの場合,東北地方よりもかなり冷やされるので,
冷たい風で気温が上がらないのに加え,濃霧まで発生しちゃうんです。