テストによく出るアジア 東アジア編
今回は,東アジア特集です。
東アジアの季節風を理解しよう!
まずは,東アジアの季節風を中心に見ていきましょう。
季節風がわかると,アジアの農業がわかりますよ。
農業では,気候がとても重要です。特に気温と降水量です!
特に水が豊富にないと,植物は育ちません。水が大切!
そこで大切なのが季節風です。モンスーンとも呼ばれます。テストではどちらを書いてもOK!
季節風は,季節によって風の向きが逆になります。その季節特有の風だから季節風。
上の図は,夏の季節風です。
夏は,赤道からあたたかい風が南から吹いてきます。
しかも,海からの水分をたくさん含んでいて,大陸の沿岸部ではたくさんの雨が降ります。
日本で言えば,梅雨の時期ですね。
だから,東アジアの大陸沿岸部では,降水量が多く,稲作中心です。
次に,冬の季節風です。
冬は,夏の季節風とは逆で,北の寒い大陸側から吹いてきます。
大陸が多くて海もないので,乾燥した風です。
冬って,肌が乾燥しますよね。
日本の場合,この乾燥した風に,日本海の水分がのって,日本海側に大量の雪が降ります。
その後,乾燥しきった風が太平洋側に吹いてくるわけです。
アジアの農業は稲作?畑作?
上の図を見てください。
大陸沿岸部は,夏の季節風の影響で雨が多く,稲作中心です。長江あたりまでです。
大陸の内陸部は,降水量が少なくなってくるので,徐々に畑作に切り替えます。黄河あたりです。
小麦やとうもろこしを作っています。
長江までは稲作,黄河あたりは畑作,と覚えましょう。
もっと内陸にきますと,夏の季節風の影響がほとんどなくて,雨が降りません。
モンゴルなどでは,乾燥に強いらくだや羊を飼育しながら,草地を求めて移動生活をしています。遊牧といいます。
たまに,オアシスがあって,かんがいなどをして,農業をすることもあります。
かんがいとは,農作物に水を与えるために,オアシスやため池から水を通して,農地をうるおすことです。
テストによく出る!中国の経済特区
経済特区とは,外国の設備や技術を導入するために,税金を優遇するなど特別な法律が適用された地域のことを言います。
アジアだと,中国のことがテストによく出ますね。
中国の人口の9割は漢民族です。大多数が沿海部に住んでいます。
長年,一人っ子政策を進められてきましたが,それでも世界の人口の2割を占めています。
中国では人口は多いのですが,1949年の建国以来,働いても賃金が少なくて,人々の労働意欲が低下していました。
そこで,1980年以降,中国の経済を発展させるために,経済特区を作りました。
中国からは,海外の大企業に対して,
・安い賃金で働く,たくさんの労働者の提供
・会社が支払う税金を優遇する
↑税金優遇って,例えば,ある店で商品を買うと消費税免除!と言われたら,そのお店で安く買えてうれしいですよね。
というおいしいポイントを海外にアピールして,たくさんの海外企業を呼び込みました。
今では,中国の工業製品は世界中に輸出され,「世界の工場」と呼ばれています。
ですが,各地の工場から大気汚染や水質汚濁などの環境問題も多発しています。
ちなみに,経済特区は,沿海部にあります。
<理由>
・海上輸送に便利だから。船を使えば大量に運べますね。ほかにも,工場などで使う水が豊富,などもあります。
以上,東アジア編でした。
他にもアジア特集がありますので,ぜひご覧ください。