【南アメリカ州】気候と農業② 乾燥帯と温帯

南アメリカ州の気候と農業
第2弾です。
乾燥帯と温帯を特集しています。
南アメリカ州の熱帯と高山気候は
こちらをご覧ください。
南アメリカ州は,熱帯だけでなく
乾燥帯や温帯も広がっています。
分布はこんな感じです。

赤道付近は熱帯。
アンデス山脈の標高が高いところは
高山気候。
これはシリーズ第1弾で解説しています。
西の海岸沿いは,南緯20度あたりは
砂漠が広がっています。
南緯40度あたりの西の海岸沿いは温帯。
ラプラタ川周辺も温帯で,
パンパという草原が広がっています。
赤道からちょっと遠ざかると
気候が変わっておもしろいのです。
それではそれでは,
早速いってみよー!
最後にクイズもあるよ☆
南アメリカ州の乾燥帯

南アメリカ州にも乾燥帯があります。
南緯20度あたりの西の海岸沿い,
南緯40度あたりは,
冷えつつ乾燥しています。
画像にある各地の雨温図を調べました。
順に見ていきましょう。
ペルー 首都リマの雨温図
まずは,ペルーの首都リマの雨温図から。
ここは,本当に雨が降らない。

ペルーの首都リマ周辺は
本当に降らなくて,
年間降水量ほぼゼロ。
住宅にしても,
雨対策ほとんどなし。
雨具が売れない,そんな地域。
\たまーに雨が降るとトラブル多いらしい☆/

雨がまったく降らないため,
水はどうしているのかと言うと。
アンデス山脈から流れ出る水源を
頼りにしている。
ペルー ナスカの地上絵
ペルーの首都リマから
南にちょっと行くと。
そこには砂漠地帯があって,
ナスカの地上絵が見られる。

こちらはハチドリの地上絵の航空写真。
空からじゃないと全貌がわからない。
当時の技術で,空も飛ばずに
どうやって作ったのだろうか…。
ロマンがありますね☆

ナスカの地上絵は今も
探索が続けられている。
2020年には,
新たに古代ネコが発見された。
当時からネコが人気ペット
だったようだ。
ペルーの農作物,アボカド
ペルーには,世界遺産の
マチュピチュ遺跡が残っていて。
重要な食料としてはじゃがいもがある。
じゃいがいもは,
アンデス山脈一帯が原産だよ。
ペルーには他にも特産の農作物があって,
アボカドを挙げたい。
みんなも好きでしょ,アボカド。
醤油かけてもおいしい,
塩とレモンをふってもおいしい。
次のグラフは,
東京に出荷されるアボカド量のグラフ。

メキシコ産のアボカドがかなりの量だ。
メキシコのアボカド収穫が
少ない時期は,
ペルー産のアボカドが
東京に入ってきている。
メキシコは北半球でペルーは南半球。
アボカド収穫期は調整できるとはいえ,
日本の夏の時期は,
ペルー産のアボカドが手に入る。

そんなわけで,
近くのスーパーでペルー産アボカドを
購入しました。
おいしかったよ!
たしかに,
夏の時期はペルー産アボカドが
増えている気がする!
春夏はペルー産アボカド,
秋冬はメキシコ産アボカド,
みんなもチェックしてみてね!
チリ 都市イキケの雨温図
次は,ペルーの南。
チリの都市イキケの雨温図を見てみよう。

チリの北部は,
アタカマ砂漠が広がっていて。
雨がほとんど降らない乾燥帯。

画像のように,チリ北部は
砂漠が広がる乾燥帯。
都市自体はけっこう大きいね!
次の画像は
チリの都市ラセレナ。
早速雨温図を見てみよう。

イキケからラセレナあたりまでが
アタカマ砂漠かなあ。
ペルーとチリは陸続きのお隣同士だ。
ペルーの南部からチリの北部が乾燥帯。
アルゼンチン 都市トレレウの雨温図
次は,アルゼンチンに進もう。
チリから,アンデス山脈を跨いで東側。
アルゼンチンの都市トレレウの雨温図を
見てみよう。
場所は地図でチェックしてね。

南アメリカ州の高緯度,
アンデス山脈の東側は乾燥気味だ。

けっこう高緯度なこともあって,
都市トレレウの夏は涼しいようだ。
都市トレレウの街並み画像を見よう。
トレレウの街並みの奥は,
草がまばらで乾燥しているのがわかる。
他のアルゼンチンの
雨温図も見てみよう。
まずは都市バイアブランカ。

画像の地図のように,
ラプラタ川周辺に広がるパンパ,
その境界あたりの都市。
降水量はそれなりにあるから
少し乾燥気味の温帯かなあ。
次は,もっと高緯度にある
アルゼンチンの都市リオガジェゴス。

ここまで高緯度だと,
乾燥しつつ,気温がかなり低めだ。
地図だと,北海道よりも高緯度だね。
ここが乾燥帯の境界かも。
南アメリカ州の温帯

画像のように,南アメリカ州は,
温帯が乾燥帯を挟むかたちになっている。
東側の温帯は,主にラプラタ川周辺だ。
西側の温帯は,チリの中部あたり。
チリの北部は乾燥帯だけど,
チリの中部は温帯だよ☆
チリの首都サンティアゴもこのあたり!

上記画像のあたりの雨温図を
調べてみました。
早速みていこう☆
ウルグアイ 首都モンテビデオの雨温図
南アメリカ州の温帯のスタートは
ウルグアイの首都モンテビデオ。
早速,雨温図をチェックしよう。

ウルグアイは,ブラジルの南。
このあたりはちょうど温帯。
ラプラタ川周辺で,
草原(パンパ)が広がる。
四季があって,過ごしやすいようだ。

次の画像は,
ウルグアイのパンパの様子。

国土のほとんどが草原で,
牛や馬の放牧がおこなわれている。

画像は,
2024年の日本の馬肉の輸入先グラフ。
日本の馬肉の輸入先は,
ウルグアイからの輸入量が第1位。
これまでは,馬肉の輸入は
カナダが一番多かったみたい。
日本で馬肉をよく食べる地域は,
九州とか中部の長野,
他にも山梨とか。
みなさんの地域ではどうでしょうか。
ちなみに,山梨のうどんでは,
肉うどんといったら,馬肉入りだよ☆
もしかしたら,
私はウルグアイ産の馬肉を
食べたことがあるのかも☆
\みんな大好き肉うどん☆/
アルゼンチン 首都ブエノスアイレスの雨温図
さて次は,
実力テストで大人気!
もちろん入試でも大人気!
アルゼンチンの首都,
ブエノスアイレスの雨温図だ。

ブエノスアイレスは,
よくテストで
南半球の代表として,
南アメリカ州の代表として,
雨温図の選択問題で大人気☆
本当によくテストに出るから
雨温図も地図もチェックしてほしい。
南半球の温帯だから,
季節の時期が日本とは逆。
南アメリカ州で,
ラプラタ川周辺の雨温図ならば
間違いなくブエノスアイレスだ。
テストに出たら,コメント欄で教えてね!
でも,あまり正解の選択肢ではないことが多いかも…☆

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの
街並みを見てみよう。
大きな都市だね!
細長く,尖った塔が見える。
これがオベリスク。
オベリスクは,
古代エジプト神話の
太陽神ラーを象徴する記念碑だそうだ。
都市のシンボル的な存在になっている。
ブラジルにも温帯がある!
次に,ブラジルの
都市サンタマリアの雨温図を見てみよう。

ブラジルは,
ほとんどが熱帯と亜熱帯。
でも,南に進んで高緯度になれば,
気温が下がってくる。
たとえば,ブラジルの南の都市,
サンタマリアは温帯。
ちょうど,ウルグアイの国境あたりだ。
ブラジルは熱帯のイメージで
大体正解だけど,
ちゃんと温帯もあるのだ。
正直,無理やり探した感もあるけどね!
パラグアイ 首都アスンシオンの雨温図
次は,パラグアイの首都の
アスンシオンの雨温図を見てみよう。

場所としては,ウルグアイの北。
ちょっと熱帯側に戻るので,
温帯に近い亜熱帯。
ここら辺が温帯と亜熱帯あたりの
境界かなあ。

パラグアイの首都アスンシオンの
街並み画像を見てみよう。
画像の手前がパラグアイ川。
これが下流ではいろいろ合流して
ラプラタ川になるよ。
川って地域でいろんな名前になるよね☆
大豆生産量は南アメリカ州がすごい!
ここからは,南アメリカ州の農業も
見ていこう。
まずは,大豆。

大豆の生産量グラフを見てみよう。
ブラジルが世界一!
アルゼンチンが世界第3位!
パラグアイも世界6位だ!
南アメリカ州は,
お豆作りがすごいのだ。
世界の約50%の大豆を生産している。

次に,日本の大豆の輸入先グラフを
見てみよう。
日本は,大豆生産で世界第2位の
アメリカから約70%輸入している。
ブラジルは第2位だ。
南アメリカ州のとうもろこし
次は,南アメリカ州の
とうもろこし生産量にも注目しよう。
次の画像は,
とうもろこしの生産量グラフ。

アメリカが世界一!
中国が第2位だ!
さすがだね!
その後に,ブラジルが世界3位,
アルゼンチンが第4位と続くよ。
では,次に
とうもろこしの輸出量はどうだろう。

なんと!
とうもろこしの輸出量では
ブラジルが世界一なのだ!
アルゼンチンも世界4位だ!
アメリカも中国も,
自国で消費する量が多いのかな。
南アメリカ州では,
輸出向けのとうもろこしも
たくさん作っているのだ。
これには,おそらく
人が食べる用というよりは
家畜の飼料用もろこしも
含まれているように思う。
南アメリカ州は牛肉いっぱい
次は,お肉に注目だ。
南アメリカ州では,
牛肉の生産量がかなり多い。
もちろん輸出用も多い。
次の画像は,
世界の牛肉の生産量グラフ。

世界一はアメリカ!
さすがだ!
南アメリカ州では
ブラジルは世界第2位!
アルゼンチンは世界4位だ!
あの大きなオーストラリアで
世界5位なんだから,
世界4位のアルゼンチンって
かなりすごいのでは・・・。
次に,
牛肉の輸出量グラフも見てみよう。

牛肉の輸出量では,
ブラジルが世界一!
アルゼンチンが世界4位だ!
大国のオーストラリア,アメリカも
さすがだ!
意外なところでニュージーランドも
見逃せません。
以前,オセアニア州の農業編で
牛肉を挙げたけども,
南アメリカ州もすごいよね!
こちらも合わせてご覧ください。
南アメリカ州の鶏肉が多すぎる
南アメリカ州のお肉。
牛肉だけかと思った?
実は,鶏肉もすごいのです。
次のグラフは,
鶏肉の生産量グラフ。

鶏肉の生産量は,
アメリカが世界一!
中国が世界2位!
この2つの大国は本当に
すごいね!
ブラジルが世界3位!
ブラジルでは,牛肉だけでなく
鶏肉もたくさんあるのだ。
次のグラフは,
鶏肉の輸出量グラフ。

なんと!
鶏肉の輸出量では,
ブラジルが世界一!
ある程度
予想は付いていたかもしれない。
アメリカと中国は
輸出量はそこまで多くない。
自国でほとんど消費する中国は
わかりやすいかも☆
南アメリカ州では,
国内向けはもちろんだけど,
輸出向けも大量にある。
次のグラフは,
日本の鶏肉の輸入先。
世界一位の国は予想付くのでは??

日本の鶏肉の輸入先は
ブラジルが世界一!
スーパーでは,
国産鶏肉も多いけど,
ブラジル産鶏肉もよく並んでいるね。
日本の鶏肉の第2位の輸入先は
タイだ。
たとえば,みなさんが
鶏のからあげを買ったとして,
国産という表示がない場合は
大体ブラジル産鶏肉ということ。
チリ 首都サンティアゴの雨温図
さて,チリに戻ろう。
チリ中部は温帯であり,
今から紹介するのは,
チリの首都サンティアゴの雨温図。

チリの首都サンティアゴの
雨温図データは,
なぜか2種類あって。
今回はサンティアゴ市内の
キンタノルマル公園内のデータ。
夏は降水量が少なくなる
温帯の地中海性気候。
こちらの雨温図もわりと
テストで出やすいかも?

画像は,チリの首都
サンティアゴの街並み。
大きな都市だね!
画像の背景に溶け込んでるけど,
アンデス山脈の存在感が本当にすごい!
チリ 都市プエルトモントの雨温図
次は,チリの都市プエルトモントの
雨温図を見てみよう。

こちらは年中降水量が安定している
西岸海洋性気候。

画像は
チリの都市プエルトモントの街並み。
緑豊かで温帯なのが予想付くと思う。
過ごしやすそうだ。
次は,温帯の端っこあたり。
チリの都市コイアイケの雨温図を
調べてみました。

チリの都市コイアイケは
もうかなり高緯度だ。
北海道よりも高緯度かな。
降水量が安定している
西岸海洋性気候。
温帯はこの辺が境界かなあ。
【クイズ3問】南アメリカ州の農業
さて,最後にクイズ3問だ!
これまでの復習になっています。
気軽にチャレンジしてね!
それでは第1問目!
日本の大豆の輸入先クイズ☆
①にあてはまる国を考えよう!
地図も参考にしてね!

答えは最後にあるよ!
続いて第2問目!
牛肉の生産量グラフを見て,
①,②の国名をあてよう!
地図がヒントだ!

答えは一番下にあるよ!
最後3問目!
日本の鶏肉の輸入先グラフを見て,
輸入先第一位の国をあてよう!

答えは出たかな?
地図もヒントにしてね!
クイズの答え
第1問目
① ブラジル
第2問目
① ブラジル
② アルゼンチン
第3問目
① ブラジル
なんか,ブラジルばっかりになっちゃった☆
おわりに
以上で,
南アメリカ州の気候と農業編②は
終わりです。
みなさんのテスト対策,
苦手克服,
日々の調べもの,
ぜひご活用ください。
みなさんが
少しでも地理が好きになることを
願っています。
ぜひコメント欄で
感想教えてね☆