テストによく出る!第一次世界大戦まとめ
社会のテストでは,近代がとてもよく出題されます。今回は,1914年~1918年に起こった第一次世界大戦をまとめます。
第一次世界大戦の対立図
国の名称が出題されやすいですね。
日本にとっては,当時のヨーロッパは遠すぎるのですが,1902年日英同盟を結んでいたため,三国協商(連合国)側で参戦しました。
三国同盟のイタリアは,最初は中立の立場でしたが,後から三国協商(連合国)側につきました。
第一次世界大戦のきっかけは?
オーストリアの皇太子夫妻がサラエボでセルビアの青年に暗殺されたから。
当時のヨーロッパは,いつ戦争になってもおかしくない「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれる状態で,理由としては十分ですね。
↓↓ 三国協商(連合国)側と三国同盟側の勢力図。★はサラエボの場所です。連合国側が囲んでいますね。
第一次世界大戦で日本は何をしたの?
第一次世界大戦の主戦場はヨーロッパであり,日本にとっては遠すぎる距離でした。そこで,日本はご近所の中国を攻めました。
当時の中国の山東半島には敵国ドイツの拠点があったので,ドイツ領を占領しました。
その後1915年,日本は中国に対して「二十一か条の要求」を出しました。中国に無理やり多くを認めさせました。
日本は第一次世界大戦中で,世界の注目がヨーロッパに集中していることを利用して,大陸の中国を狙ったのです。
よく出る!第一次世界大戦のグラフ問題!
<グラフから読み取る,日本の貿易>
第一次世界大戦中は,日本の輸出が輸入を上回りました。「大戦景気」と呼ばれています。戦争になるといろいろ必要になりますからね。ものがよく売れるのです。
第一次世界大戦中の日本では,次のような変化もありました。4択問題で出やすいですよ。
- 海運業や造船業が発展した。
- 薬品や化学肥料の国産化が進むなど,重化学工業が急成長した。
- 動力源が蒸気から電力に変わり,日本の各地に水力発電所がつくられた。
- 三井,三菱,住友など,財閥へと成長した。
- 「成金」と呼ばれる人々が登場した!
よく出る!大戦中のロシア革命からシベリア出兵!
大戦中におきた,1917年のロシア革命がテストによく出ます。指導者のレーニンさんと,1922年にソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が結成されたこともセットで覚えましょう。
たまにソビエト政府の「無併合・無賠償・民族自決」が穴埋め問題で出ることがあります。
ロシア革命が日本にも影響することを恐れて日本は出兵します。1918年のシベリア出兵です。
よく出る!米騒動のグラフ問題!
1918年シベリア出兵では,日本軍は食料のお米が大量に必要になります。当時,そこに目をつけた商人たちがお米を買い占めてしまいました。そうなると,戦争中でお米の値段が高いのに,もっと高くなってしまいます。
ということで,お米の値段が急上昇した理由は,「シベリア出兵を見越した商人たちが米を買い占めたから」です。
それに怒った富山県の漁村の女性たちが,1918年にお米の安売りを求める運動「米騒動」をおこしました。やがて全国に広がりました。
よく出る!並べ替え問題!
次の流れは,第一次世界大戦中の日本とのかかわりでテストによく出ます。しっかりと流れを説明できるようにしましょう。
1914年 第一次世界大戦
↓
1917年 ロシア革命
↓
1918年 シベリア出兵
↓
1918年 米騒動
↓
1919年 ベルサイユ条約
第一次世界大戦の終結
大戦中にドイツやロシアで革命がおきてしまい,1918年に戦争は終わりました。
1919年にベルサイユ条約を結び,ドイツは領土の一部と植民地を失い,多額の賠償金の支払いを命じられました。
大戦を反省して,アメリカのウィルソン大統領が「国際連盟」を提唱しました。本部はスイスのジュネーブ。
ロシアやアメリカなどの大国は参加していないけど,約40ヵ国が参加していて,当時の日本は常任理事国でした(後に脱退しちゃう)。5千円札の顔にもなった,新渡戸稲造さん(ニトベ イナゾウ)は当時,国際連盟本部の事務次長として活躍しました。
以上,第一次世界大戦まとめでした。特に図やグラフの問題はよく出ます。文で答える問題は得点も高いです。何度か見直しておきましょう。